こんにちは、ゴローです。
ヤマハという会社の従業員の方が、上司のパワハラを受けて自殺してしまったという報道がありました。
僕もブラック企業に勤務していた際に過労とパワハラでうつになり、労災認定されました。
この事件のようなことがこの会社や同じ業界で再び起きることがないように願い、この痛ましい事件の概要の紹介と僕の経験を踏まえて考察していきたいと思います。
事件概要
ヤマハに勤務していた男性社員が上司からの厳しいパワハラを受けて体調を崩して自殺してしまった事件。
勤務先
本社を静岡県浜松市に置く音楽機器メーカーの「ヤマハ株式会社」
亡くなった方
研究開発部門の30代の男性
勤務状況
2019年4月に課長職に昇進。
昇進後に50代の執行役員より厳しい指導などのパワハラを受ける。
6月頃から体調を崩して通院し、11月には休職して療養中であったが、2020年に自殺で亡くなる。
パワハラ内容
パワハラ加害者の50代の執行役員が、業務の内容について行き過ぎた指導があったとの報道はあるが、具体的な内容は明らかにされず。
執行役員の男性は2017年にヤマハに採用され、委任契約であった。この男性は1月より出社しておらず、2020年3月末で退任予定。
会社の対応
2019年末の社内通報窓口へ情報で事件を把握。
第三者の弁護士に調査を依頼してパワハラがあったことを認定し、亡くなられた男性の遺族の方に謝罪。
ヤマハはどんな会社か
ヤマハ株式会社
会社ホームページ:https://www.yamaha.com/ja/about/profile/
本社を静岡県浜松市に置き、子会社63社、連結従業員20375人(2019年3月末時点)を要する大手音楽機器メーカーです。
東京証券取引所の市場第一部に上場しています。(証券コード7951)
創業
1887年(明治20年)
資本金
285億34百万円(2019年3月末時点)
連結売上高
4,374億16百万円(2019年3月末時点)
研究開発部
ヤマハの研究開発は、自社のホームページで簡単に説明するだけではなく研究開発サイトを別に作っており、力を入れている事業だと思われます。
研究開発サイトでは、楽器演奏評価技術や人工知能合奏システム、立体音響総合技術などの紹介をしています。
パワハラの社内通報制度と対策(考察)
この事件では、社内通報制度によってパワハラの調査が行われ、ヤマハも早期にパワハラを認め、謝罪していることは評価できることだと思います。
しかし、あくまでも、他のパワハラ事件と比較してということです。パワハラ被害にあった方が亡くなられてからでは意味もありませんし、本当は体調を崩してしまってからでは遅いのです。
そのため、本当は社内通報によって、パワハラを抑制できなくてなりませんが、現実的には表面上設置しているだけの企業が多いので、実際には自分で身を守らなくてはなりません。
私がパワハラを受けて感じたことは、いち早くパワハラをする人から離れる方法を探すことです。
パワハラを受けたら、録音でなくても、具体的な日時や場所、パワハラ行為をメモするなど証拠を残しておくことは大切なことですが、並行して退職・転職を検討したほうがよいです。
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なぜなら、パワハラを受けて体調を崩してしまっては、慰謝料などをとっても全く割にあわないからです。
慰謝料を勝ち取るにも時間と労力が恐ろしくかかる上、パワハラの慰謝料の相場は高くありません。
今回のケースのように亡くなられていたりすると遺失利益があるので高額になることやパワハラの内容によっては高額になることもあるようですが、私の場合もパワハラ行為単体の慰謝料額は、大きく認められないと弁護士からアドバイスされました。
ですから、パワハラによる被害が大きくないようであれば、異動願いや転職を考えてください。
もし、すでにパワハラで体調を崩されてしまった方がいらっしゃったら、一人で悩まず、労災に強いの弁護士に相談することをおすすめします。
僕も自分一人では慰謝料請求や労災のことについて、まともに調べることもできませんでした。
体調が優れない中では、なかなか自分ひとりで証拠を整理したり、どのようにブラック企業と戦えばいいのか、気力も体力も足らずに、行動に起こすことができませんので、専門家に頼りましょう。
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最後までご覧いただきありがとうございました。
この記事が過労死について考えるきっかけになれば幸いです。