どうも、ゴローです。
今回は以下の悩みを解決できる記事です。
離職票が必要か会社から聞かれたけど、どういう意味なのか?
離職票は何のために必要なのか?
はじめて会社を辞める人は同じような悩みをお持ちだと思います。
実は、退職日の翌日から新しい会社に勤務する場合は離職票は必要ありません。
上記のケース以外は必要になりますので、離職票が必要なケースについて詳しく解説していきます。
離職票とは
離職票とは会社を退職し、失業保険の手続きを行うためにハローワークで行うときに必要な書類です。
離職票-1
離職票-1とは、正式には雇用保険被保険者離職票-1と記載されています。
失業保険の給付を受ける振込先金融機関の指定を行う書類です
離職票-2
正式には雇用保険被保険者離職票-2と記載されています。
この書類には退職理由や直近6ヶ月間の給与の情報が記載されており、これによって失業給付の金額や支給期間が決定されますので、誤りがないか確認が必要です。
ここが一番大きなトラブルになりやすいので、後ほど詳しく説明と対処方法を紹介します。
離職票が必要な人はどんな人か
離職票は上記に記載の通り、失業保険の給付を受ける場合に必要となります。
そのため、退職日から日にちを置かずに転職先に勤務する場合には必要ありません。
ちなみに、失業保険が給付されるより前に(退職日から数日間だけや1−2ヶ月だけ開けて)、転職先に勤務するような場合にもハローワークで手続きする必要はありませんが、健康保険や年金の手続きは行う必要があります。
その場合は、会社から退職証明書を発行してもらい、健康保険と年金の手続きを役所で行うことになりますが、離職票を希望しておくことで、役所で手続きする際の退職証明書ではなく、離職票で行うことができます。
離職票の発行時期はいつか
退職者の手元に届くのは、退職日から2週間程度です。
離職票は、退職者が発行を希望した場合には会社は交付する義務がある書類です。
また、会社は退職者が出た場合には、退職日の翌日から10日以内にハローワークに離職証明書を提出する義務を負っています。
手続き上、退職日の翌日以降からしか手続きできないため、退職日ではなく、後日郵送で送られてくることになります。
離職票の注意点・よくあるトラブル
離職票が届かない?
離職票が届かないと失業保険の給付が遅れることになります。
ただでさえ、失業してお金のことが心配になるのに、早くほしいですよね。
でも、離職票の発行時期でご紹介したように、手元に届くまで2週間程度は待つことになります。
もし、待っても届かない場合には以下のようなケースが考えられます。
会社側がハローワークに手続きを行っていない。
又は
ハローワークに手続きを行ったが、こちらに郵送していない。
対処方法
会社側は離職票を交付する義務を負っていますので、2週間待っても届かない場合は問い合わせをしてみましょう。
ハローワークに問い合わせて、会社側が手続きを行っているかどうか確認してもらうこともできます。
もし、会社が手続きをしていない場合には、一度自分から会社に手続きをしてもらうようにお願いしましょう。
離職票の交付は会社の義務なので手続きしてくれると思いますが、罰則がないので、嫌がらせをするブラック企業が手続きをしてくれない場合や離職票をこちらに郵送してくれない場合にはハローワークに相談しましょう。
僕の経験では、一度自分からお願いしてもだめだったという経緯がないとハローワークは会社側へ直接働きかけてくれないと思いますので、電話、メール、手紙でもよいので、一度自分から会社に問い合わせした履歴を残しましょう。
離職理由が違う?
離職票-2の離職理由に、会社側がハローワークに提出した際に記載したあなたの離職理由が記載されていますが、この理由が時々間違っている場合があります。
この理由によって、失業保険の給付開始時期や期間が異なってきますので、実際にあなたが受けとることのできる金額が少なくなってしまう可能性がありますので、必ず確認しましょう。
よくあるケースとして、会社都合で退職したのに、自己都合になっているケースです。
対処方法
自分の離職理由と会社が記載している退職理由が異なっている場合には、離職票-2をハローワークに提出する際に訂正することができます。
会社と退職者の離職理由が違う場合にはハローワークが調査し、離職理由を判断します。
僕の場合は、自分から一度会社に問い合わせて離職理由を変更してもらい、訂正した離職票を新たに発行してもらいました。
会社は、キャリアップやトライアル雇用の助成金を受け取っており、会社都合の離職者がいると助成金の受け取りに影響がでるのを嫌がっているようでしたが、訂正してもらえないのであれば、ハローワークに相談し、調査してもらう旨を伝えたところ、訂正された離職票が届きました。
離職理由が誤っている状態でも、失業給付の手続きは行うことができます。
どちらが正しいかはっきりした後に、それに沿って失業保険給付開始時期や期間が決定されますので、面倒がらずに、間違っている場合には上の手続きを行ったほうがよいです。
体調不良で退職したのに、自己都合が退職理由になるのか?
僕の友人で、残業続きのため、体調不良となり、ドクターストップのため、会社を退職した人がいます。
友人は自ら退職を申し出たので、離職票では離職理由は自己都合となっていました。
ハローワークで手続きをする際に、ドクターストップが理由で自ら退職を申し出た場合でも、会社都合で退職したときと同じ条件で失業保険を受給できる可能性があります。
ドクターストップの場合、自らの意思で退職したわけでもないですし、再就職の準備をする余裕がなく、離職せざる得なかったとして、自己都合のときよりも給付開始時期が早くなったり、給付期間が延長される場合があります。
友人は医師から診断書をもらって、ハローワークで手続きしたので、会社都合と同じように失業給付を受けて、再就職をしました。
このようなケースは、特定受給資格者と特定理由離職者に該当した場合となります。
ご自身が該当するかどうかは、特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲と判断 - 厚生労働省をご参照いただきたいのですが、労働環境が劣悪な場合や事業所の移転で通勤が困難になった場合、ご家族の事情でやむなく退職した場合などが該当します。
もし、該当するかもしれないと思った場合には、ハローワークにご相談ください。
まとめ
退職者が希望しない場合(退職日の翌日から転職先に勤務することが決まっている)以外は、離職票を発行することを会社が義務付けられています。
離職票は退職手続きの中のひとつの書類ではありますが、失業期間中のお金の問題に直結する重要な書類になりますので、慎重に確認して、安心して次の転職活動に向かいましょう。
ここでの情報が新しい一歩を踏み出すためきっかけになれば幸いです。